「悲しすぎたら冷凍庫」
あまりにも
悲しすぎる出来事が
目の前でおこったとき。
何も考えなくて
いいんです。
目をつぶって
鼻つまんだまま。
そのキモチを
そのままの状態で、
封じ込めればいいのです。
今はまだ
感じなくていいように。
冷蔵庫よりも強力な
冷"凍"庫に入れてください。
カッチンカッチンに
凍らせておいてください。
食べようとしても、
食べられないくらいに。
いつかレンジのような人が
解凍してくれるまで。
ココロを開いてもいいと、
思える誰かに出会える日まで。
※「しあわせスイッチ」(ディスカヴァー21刊)より
この作品の掲載著作 → 「書いたもの(本)」